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  ○ トラックと曲の先頭がずれている場合

各トラックで頭出し再生を行なうと通常は曲の先頭から再生されるはずですが、 稀にトラックと曲の先頭位置とがずれてしまっている場合があるようです。 (アーティスト側の意向で意図的にずらされていることもあるようですが・・・。)
このようなCDをパック化することで頭出しの再生位置のずれを調整して扱いやすくします。
( サンプルCD: Prince / 1999 )


1.EntireでCDからMP3へ変換

サンプルCDを Exact Audio Copy で開くと下図のように表示されます。



CDプレイヤーで再生してみると1〜2曲目の切れ目が不自然です。(2秒ほど前にずれている)
理由はわかりませんが、多分これは意図的にずらしているのでしょうね。 アルバムの曲全てを1トラックにしたCDを発表するようなアーティストなので、 これくらいはまだ普通な方なのでしょう。 (トラックが分けられていない場合 の方法で頭出し可能)

※ちなみにCD盤の表面に記されている各曲の再生時間は下記のとおりです。
 (これも実際の再生時間とは異なる)
  1) 1999                                          6:22
  2) Little Red Corvette                           4:58
  3) Delirious                                     3:56
  4) Let's Pretend We're Married                   7:20
  5) D.M.S.R.                                      8:05
  6) Automatic                                     9:24
  7) Something In The Water (Does Not Compute)     4:00
  8) Free                                          5:00
  9) Lady Cab Driver                               8:25
 10) All The Critics Love U In New York            5:55
 11) International Lover                           6:35
まずはパック化の準備として トラック間が繋がって再生される音源 と同様に Entire で MP3ファイルとキューシートを作成します。


2.キューシートの取り込み

手順は トラック間が繋がって再生される音源 と同じなので省略。


3.パック化MP3ファイルの作成

これも手順は トラック間が繋がって再生される音源 と同じなので省略。



パック化されたMP3ファイルが作成されます。(例では Prince - 1999.pac.mp3 というファイル名で作成)


4.キューインデックスの調整

正しく頭出しされるか実際に再生して確認します。



今回は予めわかっていたのですが、実際に聴いてみて1〜2曲目の間で再生開始位置がずれているのが確認されました。

[UnPack] タブを開いて、当該パック化MP3ファイルを下欄にドラッグ&ドロップします。



パック化MP3ファイル内の各MP3ファイルが展開されたら、 次に [UnPack]→[Cue List Editor] をクリックします。



Cue List Editor が開かれるのでキューシートのインデックス値を調整します。



2曲目の [Index] を2秒ほど後にずらします。(実際に聴いて確認した秒数で調整)



入力し終わったら [Save] をクリックして保存します。



キューリストに新しいインデックス値が反映されます。



[Save] をクリックして上書き保存します。



作成し直したパック化MP3を読み直して、頭出し再生の位置が正しいか確認します。



問題なければ調整完了です。
まだ頭出しでずれが生じているようであれば再度調整を行なってください。