○ 隠しトラックを頭出し再生可能にする(方法1)
隠しトラックとして曲目に挙がってない曲がトラック内に隠れて収録されている場合があります。 このようなCDをパック化することで、隠しトラックも頭出し再生可能にします。
( サンプルCD: NIRVANA / NEVERMIND )
1.CDからMP3へ変換
サンプルCDを CDex で開くと下図のように表示されます。
12曲目の再生時間が 20:37 と不自然に長いですね。 このトラックに隠しトラックとしてもう1曲収録されています。 (Something In The Way 終了後、10分ほど無音が続き Endless Nameless が始まる)
まずはパック化の準備として、トラック毎に普通にMP3ファイルを作成します。
2.隠しトラックの確認
隠しトラックのあるMP3ファイルを実際に再生してみて、曲の再生開始/終了位置を確認します。
例では1曲目が 3:51 で終了して、10分ほど無音が続き、13:35 くらいから隠しトラックの再生が始まります。 この時間をメモしておきます。
3.隠しトラックのEntireパック化
[Pack] タブを開き、隠しトラックのあるMP3ファイルを右下のリストビューにドラッグ&ドロップします。
フレームスキャンした後、MP3ファイルの情報が下欄に設定されます。
[Pack]→[Cue List Editor] をクリックします。
Cue List Editor が開かれるので、まずは [Add] を2回クリックして2トラック分のリストを追加します。
[Title] を編集して行きます。無音部分は最終的には使用しないので Dummy とでも入力しておきます。
同様に [Performer] も編集して行きます。
メモしておいた時間に従って、無音開始位置の [Index] を入力します。
同様に隠しトラック開始位置の [Index] を入力します。
これで編集は完了したので [Save] をクリックして保存します。
キューリストに新しいインデックス値が反映されます。
一時的に作成するパック化ファイルの [Title] を適当に入力します。
[Pack]→[Create Packed MP3] をクリックします。
作成するパック化MP3のオプションを指定します。
下図例では
・Pack形式、拡張子.pac.mp3
・Entireをキューシートにより分割
・キューシートは破棄
・ID3v2タグ付加
・各MP3のID3タグとXingヘッダー除去
オプション指定後 [OK] ボタンをクリックします。
保存先およびファイル名を指定して [保存] ボタンをクリックします。
隠しトラックを頭出し可能にした仮のパック化MP3ファイルが作成されます。(例では NIRVANA - NEVERMIND_tmp.pac.mp3 というファイル名で作成)
4.パック化MP3ファイルの作成
まずは先ほどのパック化処理で使用したリストを消去します。
隠しトラックのない残りのMP3ファイルを選択して、右下のリストビューにドラッグ&ドロップします。
フレームスキャンした後、パック化されるMP3ファイルの一覧とキューリストが下欄に設定されます。
次に先ほど作成した隠しトラックを含むパック化MP3ファイルを、ツリービュー内でダブルクリックして内容を展開させます。
無音以外のトラックを選択して、右下のリストビューにドラッグ&ドロップします。
これでパック化させるMP3データは揃いました。
[Title] にアルバム名を入力します。(消えてしまった場合)
[Pack]→[Create Packed MP3] をクリックします。
作成するパック化MP3のオプションを指定します。
下図例では
・Pack形式、拡張子.pac.mp3
・キューシート埋め込み
・ID3v2タグ付加
・各MP3のXingヘッダー除去
・パック化MP3のXingヘッダー付加
オプション指定後 [OK] ボタンをクリックします。
保存先およびファイル名を指定して [保存] ボタンをクリックします。
パック化されたMP3ファイルが作成されます。(例では NIRVANA - NEVERMIND.pac.mp3 というファイル名で作成)
ID3タグが整理されていませんが、ここではとりあえずそのままにしておきます。 パック化した後で編集する方法は、後述の パック化MP3ファイルを直接編集 を参照してください。
5.隠しトラックの再生確認
隠しトラックが正しく頭出しされるか実際に再生して確認します。
問題なければ完了です。
一時的に作成したパック化MP3ファイル(NIRVANA - NEVERMIND_tmp.pac.mp3)は削除して構いません。